このたび、東京藝術大学は、文部科学省及び科学技術振興機構「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM,COI-T)」の研究開発成果として制作した、原寸大の法隆寺金堂復元壁画を科学技術振興機構別館1階エントランスに展示しました。
【展示内容】
本COI-T拠点は、東京藝術大学が培ってきた芸術の発想力を最先端デジタル技術の開発に導入する高次元なハイブリッドによって、決して科学技術のみでは到達できなかったイノベーティヴな技術開発と高品質な文化コンテンツの開発を行っていきます。
本研究は、世界文化遺産?法隆寺金堂壁画をテーマとし、1949年に焼損した同壁画を全面原寸大で焼損前の姿に復元しました。焼損前に撮影されたガラス乾板やコロタイプ印刷、画家による模写などの資料をもとに、最先端のデジタル技術によって画像を統合し、さらに、東京藝術大学がもつ壁画複製特許技術を用いて制作することにより、古代より連綿と受け継がれてきた伝統技術に、最先端のテクノロジーを織り込んだ新しいアナログとデジタルの融合を実現しました。
この復元壁画は、本学において、今年の4月26日(土)から6月22日(日)まで開催された展覧会「別品の祈り―法隆寺金堂壁画―」で展示したものの一部です。
*展示期間は、平成26年12月3日(水)から平成27年3月末までを予定しております。